絶滅が危惧されていた幻の鳥・ミユビゲラ(キツツキ)が北海道の大雪山国立公園内で見つかった。
民間の調査団体・北方森林鳥類調査室と岩手大学による共同調査で確認された。
近く米国の専門誌に論文を投稿する。
ミユビゲラは1942年に北海道の中央部で発見されたが、その後は9件の目撃情報しかなく、
生態はほとんど分かっていなかった。
しかし、今回の調査では、求愛行動として知られるドラミング(木を突く)の撮影に成功し、
調査団は「生息が確認された以上、一切の伐採を中断し詳しい調査と
早急な生息環境の保全が必要だ」と訴えている。
本州と北海道でキツツキ類の学術調査をしてきた北方森林鳥類調査室は、
2006年に大雪山国立公園内でミユビゲラを初めて確認。
以後、毎年、岩手大と共同で約160.0ヘクタールを調査してきた。
その結果、十勝岳を含む公園南部に約200ヘクタールの生息域を3つ確認。
雄が複数羽、生息していると推定され、縄張りを示したり、
採餌など生態の動画の撮影に国内で初めて成功した。
<ミユビゲラ>
北欧、ロシア、北米に生息する小型のキツツキ。
日本に生息するのは固有の亜種。分布の南限で孤立した個体群とされる。
環境省のレッドデータブックでは、
絶滅危惧種1A(ごく近い将来の絶滅の危険性が極めて高い種)。
種の保存法に基づく国内希少野生動植物種にも指定されている。
全長約22センチ。足指が3本なのが特徴。背は黒色で中央部から腰は白い。
腹も白く脇には黒い帯がある。雄の頭頂部は黄色で雌は黒色。

